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TODAY'S Column [今日のコラム]

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モロゾフ・マジック炸裂! 荒川に続き、「エヘヘブヒー」の安藤美姫まで再生。

『トリノで不満言ってた人たちを演技で見返そうと思ってた。それを今日 証明した。』

米コネティカット州ハートフォードで開催されたGPシリーズ第1戦に優勝した安藤美姫は、トリノ五輪15位という屈辱を晴らすかのようにこう豪語した。
しかしこの復活劇には、荒川静香にアジア初のオリンピック金メダルをもたらした「ロシア人振付師」ニコライ・モロゾフの存在がある。
GPシリーズ第1戦の安藤美姫は5kgのダイエットにも成功、トリノとは全く別人だった。浅田真央のようなフェミニンで洗練された優雅さはないが、野性味あふれた力強い演技で、フリーの締めくくりでは最後に両手を突き上げて勝利をアッピールするパフォーマンスさえ見せた。

あのトリノ15位という惨敗で批判を浴びた、殆ど不良債権のようだった安藤をここまで再生したニコライ・モロゾフ、恐るべしである。
モロゾフ・マジック炸裂! 荒川に続き、「エヘヘブヒー」の安藤美姫まで再生。 _b0022690_22105297.jpg

一方日本女子フィギュアーのエース浅田真央は、ショートプログラムこそ完璧な演技で自己ベストを出したものの、フリーではトリプルアクセルに失敗。結局キミー・マイズナー(米国)にも抜かれ3位に終わった。

浅田真央もショートプログラムでは振付師としてモロゾフの指導を受けている。ただフリーは昨シーズのプログラム「くるみ割り人形」を振付けたローリー・ニコルの指導を受けた。このショートプログラムとフリーの振付師の違いによる演技の微妙な変化が、フリーでの失敗につながった可能性がある様に思えてならない。
ショートプログラムは音楽、衣装を含めこれまでのベストの演技で、少しだけ大人になった新生浅田真央を表現していただけに、フリーの不可思議な変調(コスチュームも今ひとつだった)は見ている側からも納得の行かない演技だった。
ローリー・ニコルはミシェル・クワンを初の世界チャンピオンにしたことで有名になった振付師。クワンの他にはキミー・マイズナー、日本の村主も指導している。
モロゾフもニコルも実績のある振付師であることは間違いない。ただ2日間でショートプログラムとフリーの演技をこなす場合、振付師によるタッチの違いを演じ分けることは想像以上に目に見えない無用な負担を選手に負わすのかもしれない。
どちらの振付師を選択するにしろ、一つの大会のプログラムはショート、フリーとも同じ振付師に依頼するのが賢明と思われる。

今回3位という結果に関わらず、GPシリーズ第1戦のベストプレーは、浅田真央のショートプログラムであることは言うまでも無い。

浅田真央は16歳にして、既に完成の域に達してしまったようだ。
by tsune2514 | 2006-10-30 22:11 | スポーツコラム
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