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TODAY'S Column [今日のコラム]

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ザックジャパンは格下であることを自覚しない限りギリシャに勝つことは不可能である!

6月15日午後(現地時間)、ザックジャパンはコートジボワール戦の敗戦から一夜明け、ベースキャンプ地イトゥで練習を行った。ザッケローニ監督は練習開始前に、トレーニングパートナーの高校生2人を除く全選手・スタッフを招集。練習グラウンド上で約5分間、コートジボワール戦及びギリシャ戦に向けての自分の考えを伝えた。内容は、コートジボワール戦について「私の責任だ」と自身の責任を認め謝罪、またギリシャ戦に向けては、「気持ちを切り替えてくれ」と訴えたという。

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      [ベースキャンプ地で選手に訓示するザッケローニ監督]

ザッケローニ監督はコートジボワール戦の敗戦について、試合終了後の記者会見でも、迷走した采配について「失敗した」と自身の責任を認めていたが、ギリシャ戦に向けてチームを再度まとめるために、あえて選手・スタッフに謝罪したものと思われる。しかし自身の非を認めることは立派なことではあるが、肝心なのは謝る事ではなく、敗戦の原因がどこにあるか正確に分析し、その上でギリシャ戦に向けた指針を示すことが、勝利のために重要になってくる。

ザッケローニ監督の話の詳細は不明だが、5分程度の話で敗戦の真の原因とギリシャ戦に向けた指針が伝えられたとはとても思えない。
コートジボワール戦の敗戦の原因について、本田選手は「相手をリスペクトしすぎた」と語っている。また雨により日本のパスサッカーができなかったとも言われている。もちろんザッケローニ監督の迷走した采配も大きな原因だろう。しかし真の原因ははっきりしている。それはFIFAランキングがコートジボワール23に対し日本46が示すように、日本が格下だからである。そして格下にもかかわらず、格上のコートジボワールに対応するゲームプランが準備されていなかったことが真の原因であろう。
しかしザッケローニからも日本代表からも、ただの一人として「日本はコートジボワールの格下だった。その準備を自分たちは用意していなかった」という声は聞こえてこない。

下記は、これまで行われたブラジルWC初戦(グループA~Gの14戦(H以外)の結果である。
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[WCグループ・リーグ初戦の結果]

これでわかることは、14戦中11戦がFIFAランキング上位国が勝利し、FIFAランキング43、44と並んでいるイランとナイジェリアは引き分け。そして例外はスペイン、オランダ戦、ウルグアイ、コスタリカ戦の2試合だけである。スペイン、オランダは前回WCの優勝国、準優勝国で点差はともかく、オランダが勝利したからといって番狂わせとまでは言えない。またオランダのファン・ハール監督はスペインの優位を認識し、5バックと言う秘策を準備していた。
またウルグアイ、コスタリカ戦は確かに番狂わせと言って良いが、ウルグアイはブラジルのいない南米予選を5位に終わり、アジアのヨルダンとのプレーオフをへて、かろうじて本選に出てきたチーム。現在のFIFAランキング7位を、額面通りには受け取れない。コスタリカはWC直前の日本との強化試合で1-3で逆転負けしているが、ホルヘ・ルイス・ピント監督は本番を想定し交代枠は3人までしか使わなかった。6人の交代枠をフルに使い勝利を目指したザッケローニ監督とは、本番向けた志が全く違っていた。

コートジボワール戦でのボール支配率コートジ57%、日本43%、シュート数コートジ20、日本7という数字は、日本がコートジボワールの格下であること雄弁に物語っている。しかもコートジボワールのエース・ドロクバは後半17分からの出場で、正味43分しかピッチにいなかった。ラムシ監督は、日本戦はドロクバを温存しても勝てると考えていたと思われる。優先するのはコロンビアとギリシャとの対戦で、この2チームの対戦では恐らくドロクバはスタメンで起用されるだろう。

日本は監督も選手も、WCの組み合わせが決まった以降、終始コロンビア以外のギリシャ・コートジボワールに対し、日本は同格もしくはそれ以上と思い込み続けていた。そのため格下としてなすべき準備を全く用意しナイで試合をむかえたのが実情であろう。しかも敗戦によりその現実を見せつけながらも、未だ自分たちは少なくともコートジボワール、ギリシャとは同等だという妄想から抜けきれないでいる。

コートジボワールのドロクバは試合後、仏スポーツ紙「レキップ」のインタビューに答え「日本は正直危険な相手ではなかったが、我々が中途半端だった。我々は(前半失点後に)アクションを起こした。(その後は)いいプレーやいい雰囲気を見せることができたが、それは恥ずべきことだ」と語っている。

ギリシャはコロンビアに0-3と完封されているが、その結果だけで組み易しと考えているならばコートジボワール戦の二の舞となることは間違いない。
それでは格下として日本はどう戦えば良いのかだが、監督がザッケローニである限りそれは不可能だ。彼が仮に自分たちは格下だと気づいたとしても、対処するゲームプランを組み立てることはできないだろう。せいぜい選手のポジションとスタメンの変更くらいだ。ギリシャに勝つための唯一の方法は、JFA日本サッカー協会がザッケローニを解任して、今直ちに代表監督ができる岡田前日本代表監督に指揮を委ねることだろう。
このことは日本代表を蘇らせるとともに、WC終了後、代表監督を勇退することが決まっている日本が大好きなザッケローニ自身をも救うことになると、私は考えている。

[ギリシャ戦に向けて練習する日本代表 by FNN]
https://www.youtube.com/watch?v=KDnVXv5OLZ0
by tsune2514 | 2014-06-18 01:30 | スポーツコラム
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