人気ブログランキング | 話題のタグを見る

TODAY'S Column [今日のコラム]

miura.exblog.jp ブログトップ

国際社会の悪ガキ中国、今度はパラセル諸島海域でベトナム海軍と睨み合い。

5月7日、南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島海域で、中国の海底油田掘削装置を護衛していた中国艦船と、掘削を阻止しようとしたベトナム海洋警察の艦船が衝突した。この衝突でベトナム側の船員6人が負傷し、ベトナムの艦船数隻が損傷した。
ベトナム政府の発表によると、衝突した海域はベトナム本土から220キロの排他的経済水域内とのこと。
またこの日の衝突について「中国の船舶が意図的に衝突してきた。体当たりをやめなければ報復する」と強硬姿勢を示した。ベトナム側から公開された衝突時の映像を見る限り、明らかに中国の大きな艦船がベトナムの小型艦船に意図的に衝突していることがわかる。

中国とベトナム側の艦船は今月3日以降、複数回にわたって衝突、中国側の艦船は放水でベトナム艦船の接近を阻止してきた。AP通信によると、今日9日現在、現場海域にはベトナム海軍及び海洋警察の艦船29隻が展開、一方中国側の艦船は80隻以上が現場海域に集結しており、双方でにらみ合いの状態が続いている。

国際社会の悪ガキ中国、今度はパラセル諸島海域でベトナム海軍と睨み合い。_b0022690_23215521.jpg

              [ベトナムの艦船に放水する中国の艦船]

中国海事局は今月3日、パラセル諸島周辺の海域で8月15日まで海底資源探索を実施すると発表。5日には掘削装置周辺3カイリ以内への立ち入りを禁止する通告を出していた。これに対しベトナム外務省は声明で「許可のない活動は違法」と非難。また米国務省も「挑発的な行為である」と中国を非難していた。日本政府も、日頃尖閣諸島周辺の領海侵入で、執拗に中国の嫌がらせを受けていることもあり、この問題ついての関心は高い。9日、岸田外相は今回の中国の横暴について「中国による一方的かつ挑発的な海洋進出活動の一環だ。中国はベトナムと国際社会に、自らの活動の根拠を明確に説明すべきだ」と語り、ベトナムを支援する姿勢を明確にした。また政府開発援助を使ったベトナムへの巡視船供与計画の実現に向け、2国間交渉を進展させる方針だ。

中国は南沙諸島でフィリピンとも覇権を争っており、日本は昨年7月、フィリピン支援の為巡視船10隻の供与を表明、2014年から3年間で順次供与する予定となっている。

中国政府は、2003年にはオーストラリアに次ぐ世界第二位の石炭輸出国だったが、次第に輸入が多くなり、2009年には純輸入国に転じた。そのため将来の資源確保のため、なりふり構わず海洋資源が見込まれる海域はゴリ押しで権益を主張。強硬な資源探索及び掘削を推めている。しかしこの中国政府という国際的な悪ガキは哀れなことに、自らの行動が周辺国を団結させ、自らの国際的な孤立化を招いていることに未だ気づいてはいない。

国際社会の悪ガキ中国、今度はパラセル諸島海域でベトナム海軍と睨み合い。_b0022690_23221915.gif

[パラセル諸島海域のベトナム、中国双方が主張する経済水域 by ロイター]

[ベトナムと中国の衝突を伝えるTVニュース by ANN]
https://www.youtube.com/watch?v=izzHbdU4888

by tsune2514 | 2014-05-09 23:23 | 国際情勢
line

今日の話題を辛口コメント


by tsune2514
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31