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茶番と化した将棋「電王戦」、現役プロ棋士2連敗で後がなくなる。

3月22日、コンピューター将棋ソフト5つと、プロ棋士5人が戦う、第3回将棋電王戦・第2局が、両国国技館の特設会場で実施された。ソフト側は昨年11月4日に行われた「将棋電脳決勝トーナメント」で4位となった「やねうら王(開発者:磯崎元洋氏)」が出場。プロ棋士側は、順位戦C級2組の佐藤紳哉六段が、二番手として出場した。

先手番の「やねうら王」は、初手に1六歩と端歩をつく意表を見せたが、その後は飛車を6筋に振る四間飛車戦法を取る。それに対し後手番の佐藤紳哉六段は、居飛車穴熊戦法をとる。両者がこの戦法をとった場合、プロ棋士同士の実績では、【居飛車穴熊】側の勝利が7割~8割にもなるという。しかし結果は95手という比較的短手数で、佐藤紳哉六段が投了。ソフト「やねうら王」が勝利した。これで第1局目の「菅井竜也五段(順位戦C級1組)vs 習甦」に続いで、プロ棋士側が2連敗となり、団体戦の勝利のためには、残り3連勝するしかなくなった。
尚、第3局「豊島将之七vs「YSS」戦は、3月29日大阪市の「あべのハルカス」で開催される。

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<第2局対戦風景。ソフト側はDENSO製の将棋専用ロボット(電王手くん)が駒の着手をする。 by 共同>

佐藤六段は終局後、「プロが弱いのではなく、自分が弱い」と敗戦の弁を述べた。これは「自分より強いプロ棋士はまだまだいる、今回の自分の敗戦でプロ棋士全体が破れた訳ではない」と言いたかったようだが、単なる負け惜しみにしかならない。
1局目は先手番の菅井竜也五段が、持ち時間を余し98手で、こちらも比較的短手数で投了に追い込まれた。通常力量が接近したプロ棋士同士の対戦であれば、終盤は「詰むや詰まざるや」の局面が何十手も続き、最後は一手差違いになる。だが第3回将棋電王戦の2局を振り返ると、内容でもソフトがプロ棋士を圧倒している。

ちなみに今回「電王戦」出場している5つのソフトには、2013年世界コンピュータ選手権で、1位、3位、4位、5位となったソフトは参加していない。
このことは、上位ソフト側の開発者が、昨年行われた第2回将棋電王戦でソフト側の3勝1敗1引分(持将棋)になった結果を受け、「プロ棋士とソフトとの勝負付は済んだ」と判断していることを意味している。

本来であれば、昨年のプロ棋士側の惨敗を受け、今年の電王戦にプロ棋士側は、タイトルホルダーを出すべきだったのだ。ソフトは日進月歩で進化し続ける。しかし人間は、年齢とともに衰えていくことは自然の摂理である。今年タイトルホルダーの「森内竜王・名人、羽生三冠、渡辺二冠」がソフトとの対戦を回避することで、来年はますます、プロ側タイトルホルダーはソフトに勝利する可能性を失っていくことになる。

恐らく今年の電王戦は、良くてプロ側の一勝四敗、もしくは5戦全敗の可能性もかなり高いと思われる。
この状態で、来年タイトルホルダーが出場しなければ、二番煎じ、三番煎じの電王戦となり、将棋ファンの大半が、見向きもしなくなる「イベント」となることは間違いない。


<将棋電王戦 専用サイト>
http://ex.nicovideo.jp/denou/3rd/index.html

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by tsune2514 | 2014-03-23 23:17 | 将棋
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