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TODAY'S Column [今日のコラム]

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安倍首相、ダボスで欧米メディアに日・中の関係を「戦争前夜」となぞらえ衝撃を与える。

今月1月22日(現地時間)、 スイスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席した安倍首相は、海外メディアを招いて懇親会を開いた。その席で現在の日本と中国との緊張関係について説明した時の発言が、「強い衝撃を与えた」と、欧米の主要メディアが一斉に世界に配信した。

英フィナンシャルタイムズ紙の記者は、1月22日付の記事で、「日中間での戦争はあり得るかを尋ねたが、安部首相は、『その種の軍事衝突が起こるなど問題外だ』とは言わなかった」と書いている。
さらにその発言に続けて、「現在の日中の緊張状態と、第1次大戦前の英、独の競争関係を比較して、「似た状況」と安部首相が述べた」と記事にしている。
さらに英BBCニュースの記者は、安倍首相の懇親会での発言は「面白いが少々恐ろしかった」と報じている。

安倍首相、ダボスで欧米メディアに日・中の関係を「戦争前夜」となぞらえ衝撃を与える。_b0022690_22472543.jpg

   <ダボス会議での安部総理>

この欧米の一流メディアを招いた懇親会での安倍首相の発言は、彼の外交音痴ぶりがいかんなく発揮されている。
一介の評論家ならメディアの関心を買う為、多少誇張した表現をしても許されるだろう。しかし安倍晋三という愚鈍で無知な政治家は、自身が自由主義国で米国に次ぐ第二番目の国の最高責任者であることの自覚が全く欠落している。しかも「靖国参拝」以来、日本を取り巻く欧米諸国の目は非常に厳しいものとなっている。
1月22日の欧米のメディアをわざわざ招いての彼の発言は、内容も、発言するタイミング(時期)も最悪であることは間違いない。

また同じ日、安部首相は当初の予定なかった韓国朴槿恵大統領の演説を聞くため、開始時間より早く会場に到着し、最前列で朴大統領の演説を聞き拍手までしたという。こじれている日韓関係の修復のために、後付けでこんな媚びたことをする位なら、最初から靖国参拝などしなければいい。

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<最前列で朴槿恵大統領の演説を待つ安部総理>

また日本の総理としてダボス会議で初めて基調講演を行ない、「アベノミクス」の成果を高らかに英語で語ったが、各国からの質問は「A級戦犯が祀られている」靖国神社の参拝問題について集中した。

国内ではまだまだ支持率の高い安部総理だが、世界特に欧米諸国の安部総理を見る目は、安部総理の支持者が考えいるほど甘くはない。
by tsune2514 | 2014-01-24 22:00 | 国際情勢
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