本日、欧州宇宙機関(ESA)天の川銀河を精密観測する高性能望遠鏡ガイア打ち上げ成功!
ESAによるとガイアはソユーズSTBフレガートロケットに搭載され、仏領ギアナ・クールーのESA宇宙基地から打ち上げられた。

<ガイア打ち上げの様子>

<ガイア衛星 天の川銀河の観測イメージ①>

<ガイア衛星 天の川銀河の観測イメージ②>
ガイアはESAが7億4千万ユーロ(約1053億円)の開発費をかけた、欧州製の宇宙望遠鏡としては最も高性能な望遠鏡で、銀河系に存在する星の約1%に相当する、20等級までの10億個の星の「天文学的全数調査」を行うことを目的としている。
ガイア・プロジェクトでは、最大70回の観測を行う。観測データは、星の距離、速度、方向、運動などを計算して銀河系の太陽系近傍の3D地図制作に提供される。
観測対象とする10億個の星は、1990年代当初運用されたヒッパルコス望遠鏡で調査した星の約50倍になるとのこと。さらにガイアは、太陽系の外側にある、いわゆる「系外惑星」の探査にも役立つと考えられていて、ガイアの寿命5年間の間に約5万個ほどの系外惑星を発見できるかもしれないとESAでは期待している。また地球の望遠鏡では昼間に当たるために観測が難しかった、地球と太陽間に存在する多くの未知の小惑星が発見される可能性もあるとのこと。
<ガイア打上のイメージビデオ>
http://spaceinvideos.esa.int/Videos/2013/12/Gaia_launch_to_orbit
[ESAのウェブサイト]
http://www.esa.int/ESA