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TODAY'S Column [今日のコラム]

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北朝鮮に異変。自壊に向けてのカウントダウン開始か!

いま北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権に異変が起きている。
本日12月13日早朝、北朝鮮国営放送・朝鮮中央放送は、「金正恩第1書記の叔父・張成沢(チャン・ソンテク)氏を12日に行われた特別軍事裁判で死刑判決を下し、即日執行されたと報じた。
張成沢氏は金正恩の父金正日の妹である金敬姫(キム・ギョンヒ)の夫で、つい先日まで政権ナンバー2の国防副委員長の立場で、まだ30歳と若い金正恩を補佐し金政権の実務を一手に取り仕切っていた。

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<故金正日総書記の葬儀で、柩とともに歩く金正恩氏(前)と張成沢氏(後):2011年12月28日 by AFPBB)>

また張成沢氏は北朝鮮にとっては世界で唯一後ろ盾となる国、中国の窓口でもあった。中国も裁判直後の死刑執行のニュースは全くの寝耳に水の状態で、中国政府に伝えることなく実行したものとみられる。
また最近、「金正恩政権は数カ月前から、中国に大量の金を売却している」と中国メディア各社が伝えているとのこと。関係筋の情報として、「北朝鮮建国の金日成はかつて、国家の金は永遠に売り渡してはいけないと指示していたとのこと。この絶対とも言える決まりに反し国家の虎の子の金を売却しているならば、世界各国の経済封鎖により北朝鮮が経済崩壊の危機に陥っている可能性が非常に高いと思われる。

今回の政権ナンバー2の粛清は、経済危機により不満を抱くグループからのクーデターを恐れた金正恩が、恐怖政治を敷くことにより自己保身を測った可能性が高い。それは今回の報道の手法が北朝鮮としては極めて異例で、事が起きてから素早く、且つ映像付きで詳細に報じられている点でも内外に強いメッセージを発していると見て取れる。
張成沢氏を中心とする実務者がほとんど粛清されたことにより、北朝鮮の国家としての運営能力は著しく劣化し、いずれ政権運営が立ちいかなくなった場合の端的な行動として、極端な軍事行動に突然出る可能性出てきた。

恐怖政治は指導者の弱さの表れでもある。金正恩政権の次の行動は、北朝鮮が自滅に向かうカウントダウン開始の合図となるだろう。
by tsune2514 | 2013-12-13 20:52 | 政・経コラム
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