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TODAY'S Column [今日のコラム]

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将棋の頂上決戦、第26期竜王戦第5局。森内名人が勝利し9年振りに竜王復位!

第26期竜王戦第5局が、11月28、29日の2日間にわたり富山県黒部市宇で行われた。
この戦いは森内名人の先手番で開始され、戦型は4局目と同じオーソドックスな持久戦矢倉になった。ただし4局目は先手番が渡辺竜王で、結果は後手番の森内名人が勝利している。これはまるで森内名人が、『この戦型なら先手でも後手でも自分の方が上手指せると』と渡辺竜王に宣戦布告しているようなもの。

一日目の午前中は第4局をなぞる様に、ほとんど時間を使わず、59手目までは全く同じ手順で進行する。
そして昼食休憩再開後の63手目、森内名人は前例のない5七金を指し、相手の馬に当てる。馬で5七金を取ると自分の飛車が取られる。勝負を決する岐路となった場面だったが、渡辺竜王はそれほど時間を使わず、決然と5七金を取る決断をする。飛車と金の交換でその時点では明らかな駒損だが、相手玉に馬が近づく手の方が上回ると判断したと思われる。

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         <一日目、森内名人63手目「5七金」の盤面>

しかし結果的にはこの渡辺竜王の決断が、本局の勝利を森内名人に傾かせたようだ。ただし一日目の形勢は後手番渡辺竜王を支持する棋士が多かった。そして二日目、渡辺竜王の攻めを森内名人が受け、優劣不明の状態が98手目まで続いたが、99手目に森内名人が相手陣内に3三桂と詰めろをかけると、形勢は森内名人に傾く。その後も本局を負けると竜王位のタイトルを失う渡辺竜王は、必死に攻め続けるが森内名人は全て受け切り、最後森内名人の玉はどんな駒を相手に渡しても詰めろがかからない、所謂"Z"の形になり勝負は決した。

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          <第5局を勝利した森内名人>
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         <竜王位を失冠した渡辺現2冠>

森内名人は、2004年に当時新鋭の渡辺6段に竜王位を奪取されている。今日の勝利で9年ぶりに竜王に復位し、リベンジを果たしたことになる。
森内名人は本棋戦開始前のインタピューで、『名人として挑戦します』と語っている。当たり前のことを言っているようだが、竜王と名人は他の5つのタイトルとは別格のタイトルで、日本棋院が発行する免状に署名する資格がある。その竜王と名人が戦うのだから、どちらが本当に強いのかと言うことになる。竜王のタイトルは1988年にそれまでの十段戦が発展解消して始まった新しい棋戦のタイトル。それと比較し名人位の発祥は1612年の徳川幕府の時代に遡る。森内名人は『歴史ある名人のタイトル保持者が竜王に負けるわけに行かない』という思いで本棋戦に立ち向かったのではと思われる。
そして今日、森内名人は「竜王・名人」の2大タイトルを併せ持つ将棋界最高位に立つことになった。

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                          <感想戦の模様>
                
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                         <投了図>


<竜王戦中継サイト>
http://live.shogi.or.jp/ryuou/
by tsune2514 | 2013-11-29 22:24 | 将棋
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