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反省したオシム キリンチャレンジカップ2007・カメルーンに快勝。

人間も年を取ると子供に帰るという。
オシムも人の子。この法則から免れることは出来ないようだ。
日本代表監督就任当初は、メディアと禅問答を繰り返すオシムに興味を引かれたが、さすがに最近は食傷気味である。つまり正直いって飽きてきた。
年寄りが子供に帰るとは、一般的に無邪気でかつ頑固になるということである。
勝つと単純に喜ぶ。負けると他人のせいにする。自分が決めた方法がうまくいかなくても、なかなか変えようとしない。周りの人間がそれは間違いだと諭しても、聞く耳を持たない。最後には放り出す。
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http://jp.youtube.com/watch?v=V4tX1sT10rk
 
オシムはジェフ千葉での監督時代に育てた、いわゆる「オシムチルドレン」を日本代表メンバーとして抜擢し続けてきた。これに対しサポータからは、オシムの「千葉枠」として聖域化されていると批判され続けてきた。その代表格がFWの巻だ。 
 銅メダルさえ取り損なったアジアカップの代表メンバー23人中5人(巻、羽生、山岸、水野と今シーズン浦和レッズに移籍した阿部)がオシムチルドレンで、なんと日本代表メンバーにおける千葉枠のシェアは約22%にもなっていた。昨年J1のベストイレブンに選出されている阿部は別格として、残りの4人は今シーズンのJ1得点ランキングでも、MFの羽生は5点(28-35位)、オシムジャパン不動のFW巻にいたっては4点(36以下)、MF山岸も水野も同じく4点(36以下)にすぎない。過去J1でベストイレブンに選出された実績もなく、オシムチルドレンでなければ、日本代表メンバーに選出されることはない選手である。

トルシエ、ジーコでさえ優勝したのに自身は4位に終わったアジアカップでの屈辱的結果を受け、ようやくオシムは千葉枠を放棄した。
 そこで反省したオシムが、FIFA国別ランキング16位(07年8月22日現在)のカメルーンを迎えるにあたり、代表メンバー召集で選択した基準は完全な実績主義だった。
決定力不足のFWとして選出したのは、J1得点ランキング日本人上位の大久保、山瀬と、J1復帰後8試合で4得点を挙げている田中龍也の日本代表復帰だった。
カメルーン戦前半、大久保、田中はよく機能し、ゴールエリア近くでファールを誘う。それで得た遠藤のフリーキックを闘莉王があざやかなバックヘディングでゴールを決め日本は先取点を獲得することができた。

さらに後半出場した山瀬は、相手ディフェンスのクリアーボールを見逃さず、低めにコントロールされたミドルシュートを鮮やかに決め、J1での実績がだてでないことを示した。
これまでの日本選手のミドルシュートといえば、殆どがクロスバーのはるか上を越える、お約束のラグビーのゴールキックもどきのシュートになり勝ち。
これではいくらパスをつないでお膳立てをしても、全て台無しになってしまう。他の球技と異なり、サッカーは1点の重みが違う。力が均衡しているチーム同士の戦いでは、結局ストライカーとキーパーの個人技が雌雄を決することになる。
その意味でオシムは、もう一つ固執している選手をあえて捨てなければならない。
それはオシムジャパンのキャプテンで守護神でもある、GK川口である。

オシムはカメルーン戦の後こうコメントしている
『・・・・強いリーグでプレーをしている選手と、そうでない日本の選手たちとの違いもわかったと思う。』と。

川口は2001年から2004年の3年間イングランドプレミアリーグのポーツマスFC、デンマークのFCノアシェランでプレイしている。しかしさしたる実績は残せず結局J1に復帰した。確かにPKストッパーとして国際試合で数々の奇跡的プレーを演じてきたが、緊張感が途切れた場合大きく崩れるという精神的脆さを同時に抱えている。Wカップではフランス大会、ドイツ大会で計6試合プレーしているが結果は5敗1分である。
年齢的なものもあり次期Wカップを見据えるなら、いまから若手にチャンスを与えるべきであろう。今シーズンのJリーグでの実績を見ると、GK防御率は川口1.84、控えの楢﨑でも1.39にすぎない。
数字だけを見ると榎本(横浜FM) 0.69、都築(浦和)0.75、南(柏)0.86らが優秀。又J1最下位ながら770分の連続無失点のJリーグ記録をもち、J2で防御率0.67という驚異的な成績でJ2優勝とJ1への昇格に導いた横浜FCの菅野孝憲もいる。(現在セーブ率0.85でJ1一位)
[*防御率(1試合90分に換算したの失点数) *セーブ率( セーブ数/セーブ数 + 失点)]

J1で1得点の実績しか残していないFC東京控え組の平山にこだわり続けているU-22反町監督は、北京五輪予選突破で苦しんでいる。

実績ではなく名前にこだわる選手選考を続けていては、代表チームのモチベーションは下がるばかりである。
オシムが川口へのこだわりを捨てた時こそ、はじめて日本代表の2010 FIFA World Cup South Africa本戦出場の芽がでてくる。



 
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by tsune2514 | 2007-08-23 19:20 | スポーツコラム
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