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WCグループC分析。ザッケローニの日本代表への優しさが、サポータの願いを裏切る。

ブラジルWCの開幕初戦、ブラジル対クロアチア(グループA)が、6月13日午前5時(日本時間)開始と迫ってきた。日本代表の初戦対コートジボワールとの戦いは、6月15日午前10時開始となる。

ここであらためてグループC所属チーム代表監督の分析をしてみよう。
尚、グループC所属チームの現在のFIFAランキングはコロンビア8位、ギリシャ12位、コートジボワール23位、日本46位で、南アフリカWC終了後の2011年1月のFIFAランキングは、ギリシャ11位、コートジボワール22位、日本29位、コロンビア48位で、日本の低迷、コロンビアの躍進が目に留まる。

そのコロンビアの代表監督は、2012年1月5日に就任したホセ・ペケルマン監督。コロンビア1部インデペンディエンテ・メデジンに所属したサッカー選手を経て、2006年のドイツWCではアルゼンチンの代表監督として準々決勝まで勝ち上がり開催国ドイツと対戦。1-1でPK戦となり惜しくもベスト8で敗れている。そして代表監就任時にFIFAランキング35位だったコロンビアを、今回の南米予選をアルゼンチンに次ぐ2位で勝ち上がり(ブラジルはホスト国で予選免除)、現在FIFAランキングを8位にまで押し上げた名将である。

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    [コロンビア代表監督のホセ・ペケルマン by Sportiva ]

次に2010年7月1日にギリシャ代表監督に就任したフェルナンド・サントスは、ポルトガルのサッカー選手出身。ポルトガル、ギリシャ一部のクラブチーム監督を経て、ギリシャ代表監督に就任した。カップ戦の実績は、FCポルトを率いて1999-2000シーズンUEFA CLで準々決勝に進出。またギリシャ代表監督としてはUEFA EURO2012年でベスト8となっている。今回の欧州予選ではグループGで8勝1敗1分と活躍、ボスニア・ヘルツェゴビナと勝点同率、得失点差で2位となり、プレーオフでルーマニアを4-2で破り予選を突破した。また就任時12位だったFIFAランキングは現在も維持している。

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    [ギリシャ代表監督フェルナンド・サントス by EPA]

次にコートジボワール代表監督の42歳サブリ・ラムシは、元オセール、モナコなどリーグ・アン所属のサッカー選手で、2003-04シーズンのインテル時代にはザッケローニ監督のもとでボランチとして活躍している。2012年5月にコートジボワール代表監督に就任し、就任時のFIFAランキングは15位で、現在はやや下げている。
しかしWCのアフリカ予選では、2次予選(1次予選はシードで免除)を6戦4勝2分、3次予選はセネガルに1勝1分と無敗で本戦出場を果たしている。
またラムシ監督が、今回監督として恩師のザッケローニと戦うことは彼にとっては有利に働くと思われる。ザッケローニは監督としてのラムシの知識は、試合のビデオでみる情報しか得られないが、ラムシ監督は選手としてザッケローニの采配を肌で感じてきているからだ。

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     [コートジボワール代表監督サブリ・ラムシ]

さてザッケローニ監督だが、サッカー選手としては地元ローカルチームで20歳前までプレーしていたが、その後指導者となりセリエAのACミラン、ラツィオ、インテル、ユベントスなどを経て2010年8月30日、日本代表監督に就任した。尚、就任時のFIFAランキングは32位で、現在46位と低迷している。クラブチームの監督としては1998-99のシーズンにACミランでスクデットを獲得しているが、短期決戦のCLではACミラン、ラツィオ、インテルで4回出場し、ことごとくGリーグの段階で敗退、解任に追い込まれている。

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    [日本代表監督アルベルト・ザッケローニ]

このザッケローニ監督の最大の弱点は、サッカー選手として1部リーグ所属チームでの経験がないためか、自身が選んだ代表選手に優しすぎることだろう。コロンビア代表監督ペケルマンは、今年1月左膝靭帯を損傷したキーマンのFWラダメル・ファルカオを、最終登録メンバー提出期限日まで回復を待っていたが、ついに代表から外す決定をした。その決定に対しファルカオは「今は良い状態だが、プレーするには少し足りないと自分でも分かっている。100%の状態にある仲間の出場機会を奪いたくない。出たかったが仕方がない。これからはチームを外からサポートする」と話していて、全くプレーできない状態ではないことを示唆している。
もしペケルマンが日本の監督なら、間違いなく日本代表の長谷部選手、DF酒井高徳は最終登録メンバーから外すだろう。しかしザッケローニ監督はその優しさ故、ザッケローニファミリーとも言える代表メンバーを怪我だからといって外すことができないでいる。しかしこのザッケローニの決断は、何千万人といる日本のサポータ・ファンの「ベストのメンバーで戦って欲しい」という願いとは相反することになる。彼が短期決戦のカップ戦で、当時世界一のリーグセリエAの最強クラブを率いても、決勝はおろかGリーグさえ突破することができなかったのは、指揮官としてともに戦った選手から恨まれても、勝利のために非情になりきることができない性格が災いしている気がしてならない。

1部リーグでの選手経験は皆無で、カップ戦の実績も皆無、監督の通信簿とも言えるFIFAランキングは就任後14ポイント下げているザッケローニ監督が、あえて本調子に程遠い本田選手を核として、攻撃重視の布陣を取るならば、コロンビア、ギリシャ、コートジボワールに引き分けることさえ叶わないであろう。
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by tsune2514 | 2014-06-12 23:42 | スポーツコラム
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